香港の民主活動家 米公聴会で人権問題証言 中国の警告排し政府高官が面会
【ワシントン=古森義久】米国の政府と議会が四日、ともに香港の民主活動家への支持を表明し、中国の香港での政治的自由抑圧を批判する姿勢を示した。中国当局の対米姿勢の硬化につながることも予想される。
コンドリーサ・ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は四日午前、香港特別行政区の立法会(香港議会)議員で民主活動家の李柱銘(マーティン・リー)氏と約三十分、会談した。李氏は香港の民主主義制度保存のために中国当局への抗議運動などを続けてきた民主運動の指導者で、香港の民主党の代表だった。
ライス・李両氏の会談内容は明らかにされていないが、李氏はかねて中国当局に反抗する形で香港の民主主義的制度の保持に努め、中国による昨年の「国家安全条例」押しつけにも激しく反対してきた。中国政府は米国に対しても、政府首脳が李氏に会わないよう要求していた。
このためブッシュ政権としてはこの中国政府の要求や警告をあえて排して、政権中枢のライス補佐官が李氏に面会したこととなり、香港の民主主義の保持に大統領補佐官が同意を示した形となる。
一方、同日午後、米上院外交委員会の東アジア・太平洋問題小委員会(サム・ブラウンバック小委員長)は「香港の民主主義」と題する公聴会を開き、証人として李氏らの報告を聞いた。ブラウンバック議員は冒頭、中国当局が香港の民主活動家たちに圧力をかけ、「愛国主義に欠ける」と非難している点を批判し、「中国はいくら香港の主権を有するからといって、一国二制度の原則を破ってはならない」と述べ、さらに香港の民主主義は米国と香港との関係や米中関係に大きな影響を及ぼす、と述べた。
証人側は李氏が中国当局による年来の民主活動家たちへの弾圧を伝え、「国家安全条例」が中国側の要求のままだと香港の言論を抑圧してしまうと警告した。
ブッシュ政権からは東アジア・太平洋問題を担当するランディ・シュライバー国務次官補代理が証人として登場し、「香港の住民が民主主義を欲していることは明白であり、もしその民主主義が後退すれば、米中関係も後退する」と述べた。
米国の政府と議会のこうした香港に関する動きは中国政府の意向に正面から反対することに等しく、中国側の激しい反応も予測される。
[3月06日02時58分更新]
引用元:産経新聞(goo)
〜コメント〜
中国の人権問題について、なんらかの報道を日本で見る事は稀であると言えるのではないでしょうか?チベット問題然り(※1)、論文発表で「国家政権転覆罪」で逮捕された元中学教師然り(※2)
普段、人権問題に頑張っている弁護士や団体は、中国や北朝鮮などには何も言わないのは何故なんでしょうか?自衛隊派遣反対デモで北朝鮮に核保有を訴えたり(※3)、アジア諸国に旧統治時代の被補償者探しに態々行ったのに迷惑だと追い返されたり(※4)と、変わった人たちもいるもんです。
そういえば土下座行脚を行った首相もいましたね(※5)。
※1:ダライ・ラマ日本事務所
※2:言論や結社の自由を認めると崩壊する国?
※3:去年のクリスマスの事ですが
※4:ソース見つからず_| ̄|○
※5:「罠に嵌った日本史」を読む